金具屋文化財巡りは大広間での説明から始まりました.案内するのは現9代目当主です.
金具屋の創業は江戸時代の中頃260年ほどで名の通り金具を扱っていたのが地元の療養宿として営業し,100年前に隣の湯田中に国鉄が開通したので団体客を受け入れられるようもっと立派な豪華な建物にしたのが6代目だそうです.

大広間は200人以上を受け入れられるよう130畳という巨大さで,舞台を見るのに邪魔になる柱を立てないように当時最先端のトラスト構造を採用しているとのこと.

大広間側の天井には格天井に節のない一枚板が使われていたそうですが,戦中の大雪で屋根がつぶれてしまい,一枚板が手に入らず井桁を入れたそうです.
舞台側の天井は被害を免れたため井桁は入っていません.
続いて斉月楼へ.
今はエレベーターがあり大広間と斉月楼がつながっていますが元々は別の建屋だったそうで,写真のように廊下の真ん中に窓があるのは元々は右側は外だったからだそうです.大広間は現在は8階となっていますが山の斜面に建っていて本来は2階とのこと.
斉月楼の客室は家1軒1軒に見立てていて,館内でありながら窓やひさしがつけられています.

廊下が外に当たるわけで,外の景色に見えるようにと窓が富士山になっています.

1階ロビー横の通路.
左がロビー.元は客室だったそうでここもひさしが付いています.
で外に出たら店が立ち並ぶデザインになっているのが右です.

ツアーが終わり自室へ戻りました.
確かに外から入ったように部屋は一段上に上がるようになっています.

戦後の建築基準法によりこのような高層の木造建築物は既存不適格となり,正式に営業の許可が出ている例は他にほとんどないそうです.
説明を聞いて貴重さやすごさがよくわかりました.
